アンバト(Ambato)市は、エクアドル共和国の都市で、首都キトから南に車で約3時間の距離に位置します。トゥングラウア県の県都であり、同県の最も人口が多く栄えた都市です。
本記事では、アンバト市と、エクアドルいち美しいとも言われる同市の「フルーツとお花の祭」について概要を紹介します。
アンバト エクアドルの「おへそ」に位置する要衝
アンバト市は、エクアドル国土(陸地)の中央あたりに位置し、首都のキトとエクアドル南部、東西を結ぶ「要衝」といえるところに位置します。標高はキトより少し低いくらい(標高は2580m。)です。
主要産業は花と果物と言われ、「花とフルーツの街」(”Ciudad de las Flores y las Frutas”)と言われます。また、パンも有名で、「花とフルーツとパンの街」とも言われます。
また、車の流通・販売業も栄えており、エクアドルにおける第四の経済都市とも言われます(人口規模的にはエクアドル第10位程度(16.5万人)。
震災からの復興
また、アンバトは、地震と火山を経験し、これを乗り越えてきている都市であるとも言えます。1949年8月5日の地震ではエンバト全域が被災しましたが、市民の奮起で数年で復興したと言われます。
こうした地理的・経済的重要性、また震災復興といった市民の力からか、アンバト市役所(GAD Municipalidad de Ambato)は、同市のことを「La Gran Ciudad(偉大な都市)」と呼んでいます。
フルーツとお花の祭
“La Fiesta de la Fruta y de las Flores(果物とお花の祭り)”は、アンバト市を代表する祭(Fiesta)であり、その美しさはエクアドルいちとも言われます。
同祭は、前述の大地震を乗り越えるため、また自然の力や価値を認識しようというアンバト市民の思いから発足したと言われ、毎年2月または3月、セマナサンタ(聖週間)(3月終わり~4月)の40日前くらいに開催されています。
同祭では、教育機関や経済・社会団体等多数の団体が参加するパレードが行われ、アンバト市内外から多くの見物客や関係者が詰め掛けます。色とりどりの生花や果物がふんだんに用いられ装飾されたフロート車は実に贅沢で美しいです。(筆者もおとづれたことがありますが、同日スマートフォンを盗難にあったため、写真はありません・・)
この祭に合わせては多くの観光客が全国から訪れるので、もし同祭に合わせ観光される方は、宿や駐車場の手配を早めに行われることをお勧めします。また、祭に期間中は、町中でカリオカと呼ばれる泡スプレーをかけられることが一般的なので、そうした祭の雰囲気を楽しむ気持ちと、そうした祭に乗じた盗難等への一定の警戒が必要です。
主な参考文献
・Wikipedia, Ambato(スペイン語)
・GAD Municipalidad de Ambato(アンバト市)HP
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